
ウイスキー好きなら一度は訪れてみたい、スコットランドのウイスキー蒸留所。
銅製の蒸留器や樽の並ぶ貯蔵庫を見学し、その土地で造られた一杯を味わう時間は、自宅やバーで飲む一杯とは別物です。
ただし、蒸留所はスコットランド各地に点在しています。移動だけで一日が終わってしまわないように、まずは地域を決め、予約や交通手段まで含めて計画するのが基本です。
今回は5つの産地の特徴から、見学予約、試飲、日本への持ち帰り方までご紹介します。
もくじ
スコッチウイスキーを育む5つの地域
スコッチウイスキーは、スコットランドで造られるウイスキー。
同国内のオーク樽で3年以上熟成させることなど様々な定義があります。
主要な産地は「スペイサイド」「ローランド」「ハイランド」「キャンベルタウン」「アイラ」の5地域。
地域だけではなく、蒸留器の形、樽の種類、熟成年数などによっても香りや味は変わります。

日数と好みで選ぶ3つのウイスキー旅行
初めてならエジンバラを拠点に
通常の観光も楽しみながらウイスキーに触れたい人には、エジンバラを拠点にする旅が向いています。旧市街には、スコッチの歴史や地域ごとの違いを学べる「スコッチ・ウイスキー・エクスペリエンス」があります。港町リースまで足を延ばせば、「ポート・オブ・リース蒸留所」にも立ち寄れます。
市内で基礎を知ってから郊外の蒸留所ツアーに参加すれば、製造工程の説明も理解しやすくなります。滞在日数が短くても、都市観光と蒸留所見学を無理なく両立できますよ。
複数の蒸留所を巡るならスペイサイド
スペイ川流域のスペイサイドには、グレンフィディック、ザ・グレンリベット、カードゥなど多くの蒸留所があります。公式の「モルト・ウイスキー・トレイル」には蒸留所だけでなく、樽の製造や修理を行うスペイサイド・クーパレッジも含まれています。
蒸留所が多いとはいえ、隣り合っているわけではありません。公共交通機関で直接行けない施設もあるため、見学時刻を決める前に、タクシーや運転手付きツアーなどの移動手段を確保しましょう。一日に何軒も詰め込むより、1〜2か所に絞ったほうが、見学にも試飲にもきちんと時間をかけられます。
(筆者は日本でも気軽に手に入るスペイサイドの「モンキーショルダー」を愛飲!)
煙を思わせる香りが好きならアイラ島
個性的な一杯を目的に旅をするなら、アイラ島は外せません。
大西洋に面した島には、ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベッグをはじめとする蒸留所があります。
潮風が吹きつける中、蒸留所を一軒ずつ巡ることになります。
アイラ島へは飛行機またはフェリーで渡ります。天候や運航状況の影響も考え、到着日に重要な見学を詰め込まず、余裕のある日程を組みましょう。蒸留所だけでなく、航空便や船、島内交通、宿泊先も早めに手配する必要があります。
蒸留所見学は事前予約が基本

蒸留所の見学には、製造工程を巡るツアー、試飲を中心にした体験、貯蔵庫で樽から味わう企画などがあります。
名称だけで判断せず、見学できる場所、試飲内容、所要時間を公式サイトで確認しましょう。
多くの蒸留所は見学枠に限りがあり、冬季には営業時間が変わる場合もあります。
予約時には、案内言語、年齢条件、階段や足元の状態、写真撮影の可否まで確認しておくと、当日困りません。
英語での案内に備えるなら、単語をいくつか覚えておくだけで十分です。
「malted barley(麦芽)」「still(蒸留器)」「cask(樽)」を知っていれば、説明を追いやすくなるはずです。
試飲するなら運転しない計画を

地方の蒸留所は車の方が訪ねやすい場所もありますが、試飲する人がレンタカーを運転する計画は避けましょう。
スコットランドの飲酒運転基準は、イングランド、ウェールズ、北アイルランドより厳しく設定されています。
移動方法は、予約の段階で決めておきます。
選択肢は、運転手付きツアー、現地タクシー、公共交通機関の三つ。複数の蒸留所を巡る日は、水分と食事も取りながら、飲む量を自分で加減します。
翌朝もアルコールが体内に残る可能性があるため、早朝から運転する旅程は避けましょう。
購入したウイスキーを日本へ持ち帰るには

蒸留所限定品を見つけると、つい何本も欲しくなっちゃいますよね。
でも、購入前に、航空機の搭載条件と日本入国時の免税範囲を確認しておきましょう。
英国民間航空局の案内では、アルコール度数が24%を超え70%以下の酒類は、市販時の容器に入っていることなどを条件に、1人合計5リットルまでとされています。ただし、機内持ち込みには空港の液体物規則があり、航空会社独自の条件も。利用する空港と航空会社の最新情報を確認し、基本的には預け荷物に入れる準備をしておきましょう。
瓶は1本ずつ密封できる袋に入れ、衣類や緩衝材で包み、スーツケースの中央に収めます。箱入りでも、そのまま入れるのは禁物。瓶同士が接触しないように固定し、購入時のレシートも保管しておきましょう。
日本へ帰国する際、酒類の免税範囲は20歳以上の旅行者1人につき3本で、1本760ミリリットルとして計算されます。免税範囲を超える場合は申告し、税金を納めます。「700ミリリットル瓶だから4本でも大丈夫」と自己判断せず、不明な場合は税関に確認しましょう。
準備を整えて、本場の一杯を楽しもう
スコットランドのウイスキー旅行では、味の好みだけでなく、地域までの移動、蒸留所の予約、試飲後の交通手段、購入品の持ち帰り方まで考える必要があります。予定を詰め込みすぎず、風景や食事にも時間を残すのがコツですよ。
地方や島へ足を延ばす旅行では、思わぬけがや病気、携行品の盗難・破損、預け荷物の遅延などが起こる可能性もあります。
旅行日程と手持ちの補償を確認し、不足に備える方法も出発前に検討しておきましょう。
補償内容や加入条件の詳細は、「ネットde保険@とらべる」の申込画面や公式案内をご確認ください。