いよいよ10月13日の閉幕が目前に迫ってきた大阪・関西万博。
「予約がなかなか取れない!」「結局ほとんど見られなかった……」
なんて声も聞かれるなか、万博を楽しむために頼りになるのが「コモンズ館」です!
もくじ
コモンズ館とは?

コモンズ館は、複数の国や地域が一緒に出展する合同パビリオンのことです。
比較的規模の小さな国や地域が、それぞれブースを構えて自国の文化や技術を紹介しています。
建物はA~Fまで6棟あり、基本的に予約なしで入館可能。展示のほかにも、カフェやレストラン、お土産ショップが併設されているので、気軽に立ち寄れます。
「いろんな国を一度に楽しみたい!」という方にぴったりのエリアです。
なお、万博に参加する158の国・地域のうち、実に94の国・地域がこのコモンズ館に出展しています。
アジアにある、あの国を探そう!
世界の国々は大きく分けて、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、北アメリカ、南アメリカの6つの州に分かれます。(中学校で習いましたね!)
この州ごとにまとまって一つのコモンズ館に入っているかというとそうでもなく、てんでバラバラ。
今回は西から東までユーラシア大陸から南の海まで広がるアジアの国々を探してみましょう!
全部で14の国や地域が参加しています。

エンパワーリングゾーン コモンズA館(P03)
イエメン

アラビア半島の南端に位置する国で、古代から交易路の要衝として栄えました。首都サナアの旧市街は、独特な高層のレンガ造りの家々が立ち並ぶ世界遺産です。ソコトラ島の固有種が多い自然も有名です。近年は情勢不安が続いていますが、豊かな歴史と独自の建築文化を持っています。
キルギス

中央アジアの内陸国で、「天山山脈の真珠」と称されるイシク・クル湖など、雄大な自然が広がっています。遊牧文化が色濃く残り、伝統的な移動式住居ユルトや乗馬文化が生活に根付いています。山岳観光やハイキング、伝統的な文化体験が魅力の国です。
スリランカ

インド亜大陸の南東沖に浮かぶ島国で、「光り輝く島」という意味を持ちます。世界三大紅茶の一つ、セイロン紅茶の産地として有名です。仏教遺跡や美しいビーチ、熱帯雨林など多様な魅力があり、シーギリヤロックなど多数の世界遺産があります。
コネクティングゾーンコモンズB館(C23)
東ティモール

東南アジアのティモール島東部に位置し、21世紀に入ってから(2002年)独立した比較的新しい国です。美しいビーチや手つかずの珊瑚礁など、豊かな海洋資源に恵まれています。コーヒー豆の産地としても知られています。観光業と天然資源の開発に力を入れています。
セービングゾーン コモンズC館(S01)
イスラエル

中東(西アジア)に位置し、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地エルサレムを持つ歴史的な国です。死海やガリラヤ湖、砂漠地帯など多様な地理的特徴があります。先端技術産業(ハイテク産業)が非常に発達しており、独自の文化と歴史、現代技術が共存しています。
セービングゾーン コモンズD館(S14)
タジキスタン

中央アジアの内陸国で、国土の多くがパミール高原に属する山岳国家です。壮大な山脈が連なる景色が特徴で、秘境やトレッキングの地として知られています。シルクロードの一部でもあり、古代からの歴史的な遺産も残っています。農業や鉱業が主要な産業です。
パキスタン

南アジアに位置し、インダス文明発祥の地の一つとして豊かな歴史を持っています。世界第2位の高峰K2を擁するなど、北部にはヒマラヤ山脈の雄大な自然が広がります。イスラム文化が根付いており、織物や陶器などの伝統工芸が盛んです。
パレスチナ

西アジアに位置する地域で、政治的な複雑さを抱えながらも、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教にとって重要な聖地が多く存在します。ベツレヘムの降誕教会やヘブロンの旧市街など、人類共通の貴重な歴史遺産があります。
ブータン

ヒマラヤ山脈の東部に位置する内陸国で、「雷竜の国」とも呼ばれます。国民のGNH(国民総幸福量)を重視する独自の国家理念で知られています。伝統的な仏教文化が深く根付いており、タクツァン僧院などの神秘的な寺院が有名です。
モンゴル

東アジアの内陸国で、広大な草原が広がる国です。かつてチンギス・ハンが率いたモンゴル帝国の発祥地です。遊牧民の文化が今も残り、ゲルと呼ばれる移動式住居で暮らす人々が多くいます。馬術、弓術、相撲を競うナーダムが最大の祭りです。
ラオス

東南アジアの内陸国で、豊かな自然と穏やかな仏教文化が魅力です。メコン川が主要な水路であり、かつての王都ルアンパバーンは仏教寺院が数多く残る世界遺産の街です。素朴でゆったりとした時間を感じられる国として知られています。農業が主要産業です。
コネクティングゾーン コモンズF館(C05)
アルメニア

西アジア、コーカサス地方に位置する内陸国で、世界で初めてキリスト教を国教とした(紀元301年)歴史を持つ国です。首都エレバンには古代の修道院や教会が点在し、壮麗なアララト山を望みます。ワイン発祥の地の一つとも言われ、古来の文化と歴史が魅力です。
カザフスタン

中央アジアに位置し、世界で9番目に広い国土を持つ国です。広大なステップ(草原)が広がる一方で、近未来的な都市アスタナ(現アスタナ)とアルマトイという二大都市があります。宇宙基地バイコヌールがあることでも知られています。石油や天然ガスなどの資源が豊富です。
ブルネイ

ボルネオ島北部に位置する、小さなイスラム教絶対君主制の国です。豊かな石油と天然ガス資源によってアジア有数の富裕国として知られています。壮麗なモスクや水上集落カンポン・アイールが特徴的です。国王の宮殿は世界最大級の居住用宮殿の一つです。
さてさて、万博で気分を盛り上げたら、広いアジアを満喫しに大陸まで行ってしまいましょう!
もちろん長旅のお供には、出発当日の申し込みできる海外旅行保険もお忘れなく。