旅行に行く際には、万が一に備えて入っておきたい海外旅行保険。
少しでも保険料の出費を抑えたいけれど、何か良い方法はないの?
……と考えている人も多いハズ。
そんなときに頼りになるのが『クレジットカード付帯保険』です。
付帯保険のメリット・デメリットを押さえて、賢く利用しちゃいましょう!
もくじ
クレジットカード付帯保険とは?

「クレジットカード付帯保険(ふたいほけん)」とは、カード会社が無償で提供している会員サービスのひとつで、その名の通りクレジットカードを所持するだけで利用できる保険のことです。
自分から加入申し込みをしなくても補償が受けられるため、
任意保険のようにウッカリ保険に入り忘れていた!なんて事もありません。
この付帯保険を活用すれば、海外旅行保険の節約につながるかもしれませんよ!
※保険料は無料ですが申込手続きが必要なものもあります
※任意保険とは、「ネットde保険@とらべる」など、自分から申し込んで入る保険のことを指します
付帯保険はどうして無料?

付帯保険の多くは、カード会員に安心して旅行を楽しんでもらえるよう、
サービスの一環として無料で提供されています。
つまりカード会社が保険手数料を肩代わりして、保険会社に支払っているようなもの。
なんでそこまでして…?と少し不思議ですが、実はこれ、双方にメリットがある仕組みなんです。
カード会社としては、無料保険がカードの付加価値となるため、カードの新規契約の増加や解約の防止に繋がります。
保険会社としては、カード会社からのまとまった保険料収入が得られるほか、
保険加入者の情報を得られるなどのメリットがあります。
また、クレジットカード利用者にとっても、申し込み手続きや保険料の支払いが要らないのにいざというときに頼りになる便利なサービスです。積極的に利用しましょう!
付帯保険は2種類ある!

クレジットカードの付帯保険には『自動付帯保険』と『利用付帯保険』の2種類があります。
いったいどんな違いがあるのでしょうか?
自動付帯保険とは?
自動付帯保険は、クレジットカードを所持するだけで自動的に適用される保険のことです。
カードを使ったかどうかは関係なく、持っているだけでOK。
補償内容としては、ケガや病気の際の治療費や、スリや盗難に遭った際の携行品を買い直す費用、うっかりモノを壊してしまった際の賠償費用、現地に家族が赴く際の救援者費用など手厚いものもあります。
利用付帯保険とは?
利用付帯保険は、旅行の費用をクレジットカードで支払った場合など、
カード会社が指定する一定の条件のもとで適用される保険のことです。
例えば、飛行機・バス・電車をはじめとした交通費や、
ツアーなどの募集型企画旅行にかかる代金などがそれにあたります。
どちらの保険でも、補償内容はクレジットカード会社やグレード(ランク)によって様々です。
まずはお手持ちのカードの付帯保険の「利用付帯」「自動付帯」の補償内容・補償範囲を確認しましょう!
付帯保険があれば海外旅行保険に入らなくても大丈夫?

これだけ補償があれば任意の海外保険に入らなくても良いのでは?
と思ってしまいますが……そんなことはありません!
付帯保険はとても便利なシステムですが、実はいくつか落とし穴があります。
- ・クレジットカード契約者本人にしか保険が適用されない
- ・カードのグレード(ランク)によって補償内容が違う
- ・国内旅行と海外旅行で条件が違う
- ・保険金の支払いは帰国後
- ・補償限度額が低い
例えば……
- ・家族全員で事故に遭ったのに、契約者以外のケガはすべて自費での支払いになってしまった
- ・利用付帯/自動付帯の適用範囲が複雑で補償対象から外れてしまった
- ・大怪我をしたのに治療費の全額を補償してもらえなかった
- ・現地の病院で高額な治療費の建て替えが必要だった
なんてことも!
注意したいポイント
補償内容はクレジットカード会社やグレード(ランク)によって様々。
まずは保険の適用条件や、補償内容をしっかり確認することが重要です。

補償金額が十分ではない場合がある
クレジットカードのグレードにもよりますが、付帯保険では支払われる保険金の額が十分ではない場合があります。
特に海外では高額な治療費を請求されてしまうことが多く、付帯保険の限度額ではカバーしきれないことも。
また、帰国後の支払いになるので現地の病院での治療費の建て替えが発生してしまうこともデメリットのひとつです。
海外旅行/国内旅行で補償内容が違う
海外旅行か国内旅行かで、保険のカバー範囲や補償限度額に違いがあります。
例えば、海外旅行では病気・ケガの治療費をカバーする傷害死亡・疾病死亡補償だけでなく、スリや盗難の被害に対する携行品損害補償、家族が現地に赴く救援費用補償まで付いているなど手厚い内容のものもありますが、国内旅行では「ケガした場合のみ補償対象」なんてことも。
クレジットカードをたくさん持っていても
保険付帯のクレジットカードを複数枚所持していても、
それぞれの保険会社から限度額が満額支払われるわけではありません。
特に傷害死亡・傷害後遺障害については、他社カードを含む複数のクレジットカードのうち、
最も高い金額を限度として、それぞれの保険から按分して保険金が支払われます。
例えば……
補償の上限 | 割合 | 実際に支払われる金額 | |
Aカード | 5,000万円 | 約56% | 2,800万円 |
Bカード | 3,000万円 | 約33% | 1,650万円 |
Cカード | 1,000万円 | 約11% | 550万円 |
この場合はAカードの『5,000万円』が補償金額の上限になります。
3カードの合計9,000万円が支払われるわけではないので注意が必要です。
※治療費・携行品損害補償については補償額が合算されます。
※別途海外旅行保険に加入した場合、補償額は合算されます。
家族特約は付いているか
クレジットカード付帯保険は基本的にカード契約者本人のみが補償対象ですので、
一緒に事故に遭っても家族は対象外となります。
しかし、家族特約があると家族も補償を受けられるので安心です。
「家族カード」を作って全員に持たせておく方法もありますが、こちらは19歳以上でないと契約ができません。
トラブルが起こったら

まずは落ち着いてクレジットカード会社の引受保険会社窓口に電話をかけましょう。
問い合わせにクレジットカード番号が必要となるため、
手元にクレジットカードと必要事項をメモできる筆記用具を準備しておきましょう。
海外から連絡する人のために、地域ごとに専用の電話番号が違う場合が用意してあることも。
連絡先はあらかじめメモしておくか、スマートフォンに登録しておくと便利です。
また、請求期限は事故発生日から30日以内としているところが多く、
期限を過ぎると保障されなくなるので注意が必要になるため、できるだけ早く問い合わせを行いましょう。
任意海外旅行保険なら安心!
『ネットde保険@とらべる』をはじめとした任意の海外旅行保険なら、ケガや病気はもちろん、緊急時の歯科治療費や、テロによって帰国できなくなった場合など、あらゆる場面をカバーします。
1日の保険料もコーヒー 1杯ほど。
付帯保険だけでば補償内容がちょっと不安、という方は任意保険に入っておくといざというときも安心ですよ!