円安の今、なるだけ安く海外旅行の費用を抑えたい!
そう思ったときに、真っ先にどうにかしたいと考えるのが航空チケット料金。
心強い味方になってくれるのがLCC(格安航空会社)ですが……
サービスの質がいまいちなんでしょ?
安全性は大丈夫なの?
なんて意見も聞かれます。
実は最近ではLCCと大手航空会社のいいとこ取りをした「MCC」というものも出てきており、旅行の選択肢の幅がとても広がっているようなんです!
もくじ
おおまかに3タイプ!各種航空会社の違い
航空会社は、サービス内容の違いでおおまかに3タイプに分けることができます。
どのように使い分けるといいのでしょうか?
それぞれの航空会社の特徴を見てみましょう!
LCC(ローコストキャリア:格安航空会社)とは
LCCとは格安航空会社のことで、Low Cost Carrier(ローコストキャリア)の頭文字をとったもの。

とにかく航空運賃が格安です!
航路やタイミングによっては、高速バス並の料金でチケットを手に入れることができます。
そのぶん、最低限度のサービスしか提供されません。
例えば機内食やドリンク、座席指定は有料になります。
遅延や欠航のリスクも高めで、チケットのキャンセルや変更の融通が効きにくいなどの特徴も。
トラブルが起こっても、何のサポートも受けられない場合がほとんどです。
メリット
・航空運賃が安い
・必要なサービスだけ選べる
・直前の予約でも比較的リーズナブル
デメリット
・遅延や欠航のリスクが高い
・機内の食事・ドリンクが有料
・座席指定が有料
・預け入れ荷物が有料
・手荷物の重量制限が厳しい
・空港の搭乗口が遠い
・乗り継ぎが複雑
・キャンセル・変更が難しい
有名なLCC航空会社には、ピーチ アビエーション(日本)、ジェットスター航空(オーストラリア)、エアアジア(マレーシア)、チェジュ航空(韓国)、香港エクスプレス(中国)、ベトジェット航空(ベトナム)などがあります。
MCC(ミドルコストキャリア:中堅航空会社)とは
MCCはMiddle Cost Carrier(ミドルコストキャリア)の頭文字をとったもの。

「中堅航空会社」とも呼ばれ、LCC(格安航空会社)と次に紹介するFSC(大手航空会社)のいいとこ取りをしたような航空会社です。
サービスは充実しているものの、航空運賃はLCCより少し高い程度に設定されており、
「第三の航空会社」とも呼ばれ近年人気が高まっています。
メリットが多いため、ビジネス利用する人も多いようです。
国内の航空会社ではスターフライヤー、スカイマーク、ソラシドエア、AIRDOなどが上げられます。
メリット
・LCC並か、少し高い程度の航空運賃
・FSC並の定時運航率
・LCCより無料手荷物許容量が大きい
・座席指定が無料
・機内エンタメが楽しめる
デメリット
・特定のエリアのみの就航
・ドリンク等が有料(価格は安め)
FSC(フルサービスキャリア:大手航空会社)とは
FSCはFull Service Carrier(フルサービスキャリア)の略で、レガシーキャリアとも呼ばれます。

昔ながらの航空会社で、乗客のニーズに合わせた手厚いサービスが特徴です。
もちろん、機内食やドリンクは無料で、追加料金などは必要ありません。
悪天候などで急な欠航や遅延になった場合もしっかりしたサポートがあり、
すぐに振替便を見つけてもらえたり、夜遅い場合は系列のホテルなどを手配をしてくれます。
有名なFSC航空会社には、日本航空(JAL:日本)、全日本空輸(ANA:日本)、大韓航空(韓国)、キャセイパシフィック航空(中国)、タイ航空(タイ)、エティハド航空(アラブ首長国連邦)、カタール航空(カタール)などがあります。
メリット
・機内食・ドリンクが無料
・座席指定が無料
・手荷物預けが無料
・機内エンタメが楽しめる
・空港のラウンジが利用できる
・フライトのキャンセル、変更が可能
・トラブル・緊急時の対応が丁寧
デメリット
・航空運賃が高い
・搭乗人数が多いため乗り降りに時間がかかる
3つの航空会社、安全性の違いは?
3つの航空会社、安全面における違いはほとんどありません。
国による厳しい安全基準が設けられており、機体の整備に差があるわけではありません。
毎年発表される安全度ランキングではジェットスター、エアアジア、ベトジェット航空などのLCCも上位にランクインしています。
安さの秘密は乗客に提供するサービスを抑えるほか、特定の区間のみに絞って就航したり、人気の都市から離れた空港を利用するなどの工夫を行っているため。
徹底した効率化とコスト削減が航空運賃の差に繋がっているのです。
3つの航空会社、どう使い分けるといい?
実は、3つの分類に明確な基準はありません。
あくまでも目的や好み、自分の体力に合わせて航空会社をチョイスするといいでしょう。

例えば…
- ・旅費を抑えたいならLCC、飛行機内も楽しみたいならFSC
- ・何度も行ってる国ならLCC、初めての海外旅行ならFSC
- ・短距離のフライトならLCC、長距離ならFSC
- ・体力のある人はLCC、疲れやすい人はFSC
体力が有り余ってる人なら、LCCを乗り継いで世界一周!なんてのもいいかもしれませんね。
予約する際は、サービス内容を隅々まで確認しておきましょう。
航空運賃は安くできても、海外旅行保険だけは削れない必要経費です!
トラブルがあったときも心強いサポーターになってくれますよ。