円高と円安って聞いたことありますか?
日本国内で暮らしている分には普段あまり意識しないかもしれませんが、通貨の違う海外へ行くときはしっかりとチェックしておきたい項目です。
円高と円安、海外旅行に行くならどっちがお得?
もちろん、「円高」のときが断然お得です!
お得に海外旅行に行くためにも、円高・円安のしくみを見てみましょう!
円高とは
円の相対的価値が、ドルなどの他通貨に対して高い状態のこと。
少ない額(円)で、たくさん額の他通貨と交換できます。
つまり、安い金額で外国製品を購入したり、安く海外旅行に行ったりできます。
円安とは
円の相対的価値が、ドルなどの他通貨に対して低い状態のこと。
同じ額(円)でも、少ない額の他通貨しか交換できません。
つまり、外国製品を購入したり、海外旅行に行くのにたくさんのお金がかかります。
円とドルを交換するだけで33.3ドルもの差が!
タイミングをよく考えないとかなり損をしてしまいます。
今は円高/円安どっち?
それでは、今は円安と円高どちらの状態なのでしょうか?
アメリカ合衆国ドル(米ドル)を例にとってご紹介します。
現在の相場は1ドル=157円33銭。(2024年5月29日現在)
つい1ヶ月前の2024年4月29日に記録的な1ドル=160円22銭を記録したことで大騒ぎになりました。
過去最大の円高を記録した2011年10月31日の1ドル=75円32銭と比べるとかなりの『円安』です。
たった13年で倍以上も円の価値が下がったことになります。
つまり、13年前に海外旅行に行くとたった半分の金額で済んだということです!
円安はデメリットしかない?
そんなことはありません。
円が安いということは、海外旅行に行きづらいけれど「海外から日本に遊びに来るのはお得」ということ。
円安の影響でインバウンド需要が高まり、外国人観光客がたくさん遊びに来ているのはそのためです。
2024年3月には訪日外国人数が初めて300万人を突破し、過去最多となりました。
日本のお店としては、外国人観光客が気前よくたくさん買ってくれるので売上アップにつながります。
また、自動車や半導体等電子部品、日本酒などの日本製品の輸出品の増加が見込まれます。
相場はどうやって決まるの?
円高・円安の為替相場は、需要と供給のバランスで決まる仕組みになっています。
また、特に決まった基準などは無く、過去のある地点をベースに高いか/低いかを考えます。
世界中の国によって使われている通貨は様々です。
国際的な取引を行うためには、それぞれの通貨の交換比率を決めて取引を行ないます。
この交換比率のことを為替相場(為替レート)と言います。
例えば今は円安ですが、たくさんの外国人が「安いから日本に遊びに行きたい!」「安いから日本の物が欲しい!」と思ったとします。
「日本円に対する需要」が伸びている状態なので、日本円の価値は次第に上昇していきます。
日本円の価値が上がれば、次第に円安は解消されていくと言うわけです。
このように経済的な要因で、場合によっては政治的な要因で為替相場は刻々と変化していくのです。
今は海外旅行には行かない方が良い?
為替相場だけ見るとしばらく様子見したほうが良いかもしれませんが、相場は誰かが決めているわけでは無いので、すぐに円高へ変動するとは限りません。
いつか旅行に行こうと思っていたら、現地が自然災害に見舞われてしまったり、紛争や感染症の脅威で渡航が制限されてしまうことも。
「海外に行きたい!」と思ったら、すぐに行動したほうが良いかもしれません。
タイミングを逃さないように今から準備しておきましょう!
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