いよいよ10月13日の閉幕が目前に迫ってきた大阪・関西万博。
「予約がなかなか取れない!」「結局ほとんど見られなかった……」
なんて声も聞かれるなか、万博を楽しむために頼りになるのが「コモンズ館」です!
もくじ
コモンズ館とは?

コモンズ館は、複数の国や地域が一緒に出展する合同パビリオンのことです。
比較的規模の小さな国や地域が、それぞれブースを構えて自国の文化や技術を紹介しています。
建物はA~Fまで6棟あり、基本的に予約なしで入館可能。展示のほかにも、カフェやレストラン、お土産ショップが併設されているので、気軽に立ち寄れます。
「いろんな国を一度に楽しみたい!」という方にぴったりのエリアです。
なお、万博に参加する158の国・地域のうち、実に94の国・地域がこのコモンズ館に出展しています。
アフリカにある、あの国を探そう!
世界の国々は大きく分けて、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、北アメリカ、南アメリカの6つの州に分かれます。(中学校で習いましたね!)
この州ごとにまとまって一つのコモンズ館に入っているかというとそうでもなく、てんでバラバラ。
今回はコモンズ館への出展が一番多い、アフリカの国々を探してみましょう!
全部で38の国や地域が参加しています。

エンパワーリングゾーン コモンズA館(P03)
ウガンダ

東アフリカに位置し、「アフリカの真珠」と称される緑豊かな国です。世界第2位の淡水湖であるヴィクトリア湖に面し、ナイル川の源流があることでも知られています。絶滅危惧種のマウンテンゴリラが生息しており、ゴリラトラッキングが有名な観光資源です。コーヒー豆などの農業が主要な産業です。
エスワティニ
南アフリカとモザンビークに囲まれた南部アフリカの内陸国で、伝統的な絶対君主制を維持しています。美しい山々や渓谷、野生動物が生息する保護区があり、独自の文化や王室の儀式が魅力です。観光業と農業(特にサトウキビ)が主要な経済基盤です。
ガーナ

西アフリカのギニア湾に面した国で、サハラ以南のアフリカでいち早く独立を果たしました。世界有数のカカオ豆の生産国として知られています。かつて奴隷貿易の拠点となった歴史を持ち、海岸沿いには当時の要塞(世界遺産)が残されています。金や石油などの資源も豊富です。
ギニアビサウ

西アフリカの大西洋岸に位置する小さな国です。約80の島々からなるビジャゴス諸島は、豊かな自然と独自の文化を持つ秘境として知られています。農業が主体で、特にカシューナッツの輸出が経済の柱です。近年は観光開発にも力を入れています。
ケニア

東アフリカに位置し、赤道直下にありながら多様な気候と地形を持つ国です。広大なサバンナと豊富な野生動物が生息しており、マサイ・マラなどのサファリ観光が世界的に有名です。紅茶やコーヒー豆の生産、観光業が主要な外貨獲得源です。
コモロ

アフリカ大陸とマダガスカルの間、インド洋に浮かぶ火山性の島々からなる国です。イランイランやクローブなどの香料作物の産地として知られ、「香料の島」とも呼ばれます。美しいビーチや豊かな海洋生態系がありますが、観光インフラは発展途上です。
ブルンジ

東アフリカのタンガニーカ湖東岸に位置する内陸国で、「アフリカの心臓」とも呼ばれます。国土のほとんどが標高の高い山地と高原で構成されています。コーヒー豆の栽培が経済の柱ですが、世界でも最も貧しい国の一つです。人口密度が高く、農業に依存しています。
マラウイ

南部アフリカの内陸国で、国土の約5分の1を占めるマラウイ湖が有名です。世界遺産でもあるこの湖は固有種の魚が多く生息し、美しい景色から「カレンダー・レイク」とも呼ばれます。農業が経済の基盤で、紅茶やタバコの栽培が盛んです。
モーリシャス

インド洋に浮かぶ火山性の島国で、世界有数の高級リゾート地として知られています。美しいビーチ、透き通った海、多様な民族が共存する文化が魅力です。かつて生息していたドードー鳥の故郷としても有名です。観光業と金融サービス業が経済を牽引しています。
ルワンダ

東アフリカの内陸国で、「千の丘の国」と呼ばれています。悲劇的な歴史を乗り越え、近年は目覚ましい経済発展を遂げています。絶滅危惧種のマウンテンゴリラが生息しており、観光の目玉となっています。コーヒーや紅茶の生産も盛んです。
コネクティングゾーンコモンズB館(C23)
エチオピア

東アフリカに位置し、古代のアクスム王国以来の長い歴史を持つ国です。コーヒー発祥の地とされ、独自の暦と文字を持っています。岩を掘って造られたラリベラの岩窟教会などの世界遺産が有名です。農業(コーヒー)と畜産業が経済の柱です。
カーボベルデ

西アフリカ沖、大西洋上に浮かぶ10の島々からなる火山性の島国です。ポルトガルの植民地時代の影響を受けた独特の文化と、モルナと呼ばれる哀愁を帯びた音楽が特徴です。観光業が主要な産業で、ハイキングや美しいビーチが楽しめます。
ガンビア

西アフリカで最も小さな国の一つで、ガンビア川に沿って細長く延びた国土を持つ内陸の細長い国です。周辺をセネガルに囲まれています。豊かな鳥類やマングローブ林など、エコツーリズムの対象となる自然が魅力です。ピーナッツなどの農業が経済の基盤です。
コートジボワール

西アフリカのギニア湾に面した国で、世界最大のカカオ豆の生産国として知られています。首都ヤムスクロには、世界最大級の教会の一つである平和の聖母大聖堂があります。カカオやコーヒーなどの農業、石油や天然ガスなどの資源が経済を支えています。
ザンビア

南部アフリカの内陸国で、世界三大瀑布の一つヴィクトリアの滝(ジンバブエとの国境)が有名です。広大な国立公園やサファリが楽しめます。銅を中心とする鉱業が主要な産業であり、農業も重要な役割を担っています。
シエラレオネ

西アフリカの大西洋岸に位置し、ダイヤモンドなどの豊富な鉱物資源を持つ国です。長年の内戦による困難な歴史を持ちますが、近年は平和を取り戻しつつあります。美しいビーチや熱帯雨林など、観光資源も豊富です。
ジブチ

東アフリカのバブ・エル・マンデブ海峡に面した戦略的に重要な国です。高温乾燥の気候で、アッサル湖など塩分濃度の高い湖があります。紅海に面しているため、外国軍の基地が多く、地理的な位置を活かした港湾・物流業が経済の柱です。
ジンバブエ

南部アフリカの内陸国で、世界三大瀑布の一つヴィクトリアの滝(ザンビアとの国境)が最大の観光名所です。ジンバブエという国名は、石造りの巨大遺跡グレート・ジンバブエ遺跡に由来しており、独自の古代文明の歴史を持っています。広大な国立公園でのサファリ観光も盛んです。主要な輸出品は金やプラチナなどの鉱物資源ですが、経済の混乱が続いています。
ソマリア

アフリカ大陸東端の「アフリカの角」に位置し、長い海岸線を持っています。歴史的に重要な交易拠点でしたが、長年の内戦により情勢が不安定です。畜産業や漁業が主な経済活動ですが、近年は中央政府による安定化の取り組みが進んでいます。
タンザニア

東アフリカに位置し、アフリカ最高峰のキリマンジャロ山や、広大なセレンゲティ国立公園など、壮大な自然が魅力の国です。サファリ観光や、美しいビーチと歴史的な街並みを持つザンジバル島が有名です。観光業が重要な外貨獲得源です。
チャド

中央アフリカの内陸国で、国土の大部分がサハラ砂漠に覆われています。サハラ砂漠南縁にあるチャド湖が有名ですが、砂漠化により縮小傾向にあります。石油の生産が近年増加していますが、貧しい国の一つです。
中央アフリカ

アフリカ大陸の中央に位置する内陸国で、国土の大部分が熱帯雨林とサバンナに覆われています。ダイヤモンドや金などの鉱物資源が豊富ですが、長年の紛争により開発が進んでいません。野生動物が多く、エコツーリズムの可能性を秘めています。
ベナン

西アフリカのギニア湾に面した国です。ブードゥー教発祥の地の一つとされ、その文化が今も色濃く残っています。かつて奴隷貿易の拠点となったウィダーなどの歴史的な街並みがあります。綿花などの農業が主要な産業です。
モーリタニア

西アフリカに位置し、国土のほとんどがサハラ砂漠に覆われています。イスラム文化が深く根付いており、砂漠の中のオアシス都市シンゲッティなどは世界遺産です。鉄鉱石の採掘や漁業、畜産業が主な経済活動です。
レソト

南アフリカ共和国に完全に囲まれた世界でも珍しい内陸の飛び地(エンクレーブ)です。国土のほとんどが標高1,000メートル以上の高地にあり、「天空の王国」と呼ばれます。壮大な山脈と渓谷が広がり、水資源が豊富です。織物やダイヤの採掘が主要な産業です。
セービングゾーン コモンズC館(S01)
ガボン

中央アフリカの大西洋岸に位置し、国土の80%以上が熱帯雨林に覆われた国です。豊富な石油資源に恵まれ、比較的経済的に安定しています。豊かな野生動物が生息しており、国立公園でのエコツーリズムに近年力を入れています。森林資源も豊富です。
セービングゾーン コモンズD館(S14)
カメルーン

中央アフリカのギニア湾に面し、多様な自然環境を持つことから「ミニ・アフリカ」とも呼ばれます。熱帯雨林からサバンナ、山岳地帯まで多様な生態系が広がっています。カメルーン山は西アフリカ最高峰です。石油や農業(カカオ、コーヒー)が主要産業で、サッカー強豪国としても知られています。
ギニア
西アフリカの大西洋岸に位置し、アルミニウムの原料となるボーキサイトや金、ダイヤモンドなどの鉱物資源が世界有数です。ニジェール川などの源流があり、「西アフリカの給水塔」とも呼ばれます。農業と鉱業が経済の柱です。
コンゴ民主共和国
中央アフリカに位置し、アフリカで2番目に広い国土を持つ国です。コンゴ川が流れ、広大な熱帯雨林が広がっています。コバルト、銅などの鉱物資源が世界的に豊富ですが、長年の紛争や政情不安が続いています。自然保護区には絶滅危惧種の動物が生息しています。
サントメ・プリンシペ
ギニア湾に浮かぶ二つの火山島からなる小さな国です。赤道直下に位置し、「チョコレートアイランド」とも呼ばれるほどかつてはカカオの一大産地でした。美しいビーチと豊かな自然が魅力です。近年は沖合の石油・天然ガス開発が期待されています。
スーダン

北東アフリカに位置し、世界最長のナイル川が国土を縦断しています。ヌビア文明などの古代からの歴史的な遺跡があります。長年の紛争により、2011年に南スーダンが独立しました。農業と石油資源が重要な役割を果たしています。
赤道ギニア
中央アフリカのギニア湾に面し、ビオコ島と大陸部のリオ・ムニからなる国です。1990年代に石油が発見されて以来、急速に経済発展を遂げました。熱帯雨林が広がる自然豊かな国ですが、所得格差が大きな課題となっています。
トーゴ

西アフリカのギニア湾に面した細長い国です。農業が主要な産業で、コーヒー、カカオ、綿花などが栽培されています。リン鉱石の採掘も重要な経済活動です。南部の首都ロメは港湾都市として機能しています。
ナイジェリア

西アフリカに位置し、アフリカ最大の人口と、アフリカ最大の経済規模を持つ国です。主要な輸出品である石油・天然ガス資源が豊富です。多様な民族と言語、文化を持ち、映画産業(ノリウッド)も盛んです。
ブルキナファソ

西アフリカの内陸国で、「高潔な人々の国」という意味を持ちます。首都ワガドゥグでは、アフリカ最大の映画祭であるFESPACOが開催されるなど、芸術文化が盛んです。綿花や金などの採掘が主要な経済活動です。
マダガスカル

アフリカ大陸の東沖、インド洋に浮かぶ世界で4番目に大きな島国です。大陸から孤立していたため、キツネザルなど固有の動植物が多く「第8の大陸」とも呼ばれます。バニラやクローブなどの香辛料の産地としても有名です。
マリ

西アフリカの内陸国で、サハラ砂漠南縁に位置します。かつてマリ帝国が栄え、歴史的な交易都市トンブクトゥ(世界遺産)など、イスラム文化の重要な遺産があります。農業(綿花)と金採掘が経済の柱です。
南スーダン

東アフリカに位置し、2011年にスーダンから独立した世界で最も新しい国の一つです。石油資源が豊富ですが、長年の内戦の影響でインフラ整備が遅れています。ナイル川の湿地帯が広がり、多くの野生動物が生息しています。
リベリア

西アフリカの大西洋岸に位置する国で、かつて解放されたアメリカの元奴隷たちによって建国されました。アフリカで最も古い共和国の一つです。天然ゴムの生産が有名で、世界最大のゴム農園があります。
知れば知るほどいろんな国があるアフリカ。ひとっ飛びして歴史や自然を堪能してみませんか?!
もちろん、長期の旅行に備えて海外旅行保険もお忘れなく。