いよいよ10月13日の閉幕が目前に迫ってきた大阪・関西万博。
「予約がなかなか取れない!」「結局ほとんど見られなかった……」
なんて声も聞かれるなか、万博を楽しむために頼りになるのが「コモンズ館」です!
もくじ
コモンズ館とは?

コモンズ館は、複数の国や地域が一緒に出展する合同パビリオンのことです。
比較的規模の小さな国や地域が、それぞれブースを構えて自国の文化や技術を紹介しています。
建物はA~Fまで6棟あり、基本的に予約なしで入館可能。展示のほかにも、カフェやレストラン、お土産ショップが併設されているので、気軽に立ち寄れます。
「いろんな国を一度に楽しみたい!」という方にぴったりのエリアです。
なお、万博に参加する158の国・地域のうち、実に94の国・地域がこのコモンズ館に出展しています。
ヨーロッパにある、あの国を探そう!
世界の国々は大きく分けて、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、北アメリカ、南アメリカの6つの州に分かれます。(中学校で習いましたね!)
この州ごとにまとまって一つのコモンズ館に入っているかというとそうでもなく、てんでバラバラ。
今回は意外と小さめな国もたくさんあるヨーロッパの国々を探してみましょう!
コモンズ館には全部で9の国や地域が参加しています。


エンパワーリングゾーン コモンズA館(P03)
北マケドニア

バルカン半島に位置する内陸国で、豊かな歴史と多様な文化を持つ国です。オフリド湖は世界遺産に登録されており、「ヨーロッパのエルサレム」と呼ばれるほど数多くの古い教会や修道院が残っています。主要産業は農業や繊維産業で、近年は観光開発にも力を入れています。美しい自然と歴史的な街並みが魅力です。
コソボ

バルカン半島南部に位置し、比較的近年(2008年)に独立を宣言した若い国です。歴史的に多様な民族が暮らしており、アルバニア系住民が多数を占めます。歴史的な修道院やオスマン帝国時代の建築が残されています。政治・経済面では国際社会の支援を受けながら発展途上にあり、若者が多く活気があります。
セービングゾーン コモンズC館(S01)
ウクライナ

東ヨーロッパに位置し、ヨーロッパで二番目に広い国土を持つ国です。肥沃な大地を持ち「ヨーロッパのパンかご」とも呼ばれます。首都キーウには美しい教会や歴史的な建築物が数多く残っています。近年は困難な状況にありますが、豊かな文化、歴史、そして国民の強い意志が世界的に注目されています。
クロアチア

アドリア海に面したバルカン半島の国で、美しい海岸線と1,000以上の島々が魅力です。世界遺産のドゥブロヴニク(「アドリア海の真珠」)やプリトヴィツェ湖群国立公園など、自然と歴史的な街並みが観光客を魅了します。観光業が主要な産業であり、地中海料理やワインも有名です。
サンマリノ

イタリア半島にある世界で五番目に小さい共和国で、世界最古の共和国の一つとされています。ティターノ山の尾根に立つ三つの城砦がシンボルであり、首都全体が世界遺産に登録されています。独自の切手や硬貨の発行、観光業が主な収入源です。イタリアの文化の影響を強く受けています。
スロバキア

中央ヨーロッパの内陸国で、カルパティア山脈の壮大な山々や、ドナウ川が流れる美しい自然が特徴です。首都ブラチスラヴァには歴史的な城や旧市街があり、多くの古城や洞窟が点在しています。製造業や自動車産業が経済の中心ですが、温泉やスキーなどの観光資源も豊富です。
スロベニア

中央ヨーロッパに位置し、「緑の国」と呼ばれるほど自然が豊かな国です。アルプス山脈、地中海、パンノニア平原、カルスト台地という多様な地形を持ちます。特にブレッド湖は景勝地として有名です。環境保護意識が高く、観光業と自動車部品や電機などの製造業が主要産業です。
モンテネグロ

アドリア海に面したバルカン半島南西部の国です。切り立った山々と紺碧の海が織りなす壮大な景観が魅力で、フィヨルドのようなコトル湾は世界遺産に登録されています。美しいビーチリゾートや歴史的な街並みを求めて、近年観光客が急増しています。観光業とアルミ産業が経済の柱です。
セービングゾーン コモンズD館(S14)
モルドバ

東ヨーロッパの内陸国で、ルーマニアとウクライナに挟まれています。温暖な気候と肥沃な土壌に恵まれ、ブドウ栽培が盛んであり、高品質なワインの産地として知られています。首都キシナウにはソビエト時代の建築が残る一方、豊かな田園風景が広がります。農業が主要な経済基盤です。
さてさて、万博で気分を盛り上げたら、これからクリスマスシーズンが始まるヨーロッパまで行ってしまいましょう!
もちろん短期旅行から長期旅行までカバーできる海外旅行保険もお忘れなく。