あちこちで春の花々が咲き乱れる季節。
目に鮮やかなのはもちろん、素敵な香りにもウキウキと心が弾みますね!
四季があるのは日本だけ、なんて言うこともありますが、
実は「春の訪れを告げる花」は世界各国にあるんです。
「この花が咲いたら、いよいよ春がやってきた!」――そんな春の合図を早速見てみましょう!
もくじ
フランス:ミモザ
見頃の季節:2月~3月

フランスでは春の訪れを告げる花として親しまれているミモザ。
特に南フランスでたくさんのミモザが栽培されています。
毎年800万本もの花束が出荷されており、街角の花屋はもちろん、街じゅうが黄色の花で埋め尽くされます!
あちこちで華やかなフラワーパレードやイベントを楽しむ「ミモザ祭り」が開催され、
黄色のミモザを中心に春の花で色とりどりにデコレーションされた山車(だし)が街中を練り歩きます。
特にボルム・レ・ミモザからグラースまでの130キロの「ミモザの道(ミモザ・ルート)」と呼ばれるミモザが咲き乱れる南仏の街道が見頃を迎え、散策ルートとしても大人気。
世界中から約6万人もの観光客が訪れる、春の香りに包まれる一大イベントです。
オランダ:チューリップ
見頃の季節:3月下旬~5月上旬

オランダの花といえば?
もちろん、オランダ国花でもあるチューリップです!
広大な畑一面に色とりどりのチューリップが咲き誇ります。
チューリップ畑はオランダ国内のあちこちにありますが、「ヨーロッパの庭」とも呼ばれる、リッセにある世界最大級のフラワーパーク・キューケンホフ公園が一番の人気スポット。
チューリップ約800種をはじめ、ヒヤシンスやスイセンなどの球根系の花々がなんと約700万株も植えられており、訪れる人々を魅了します。
丁寧に整備された公園には少しづつ開花時期が違う花が植えられており、シーズン中はいつでも美しい花畑が楽しめます。
日本ではあまり見られない珍しい品種もふんだんにあるとか!
近年の温暖化の影響で開花時期が少しづつ早くなっているそうで、
お目当ての花がある場合は事前にチェックしておくとGOOD!
イギリス:黄水仙(ダファディル)
見頃の季節:3月~4月

イギリスで春の訪れを告げる花広く知られているのが、ダファディル(Daffodil)と呼ばれる黄色のラッパスイセン。
とあるイギリス詩人が「銀河に輝く星々のようだ」と表現した花で、
庭園や公園、道端などあちこちで鮮やかな黄色い花を咲かせ人々に春の到来を知らせます。
値段が安くてお手入れが簡単で、適当に植えてもきれいに咲いてくれるそうで、
イギリス人は秋になると庭のあちこちに球根を植えるんだとか。
春が近づくとスーパーなどでも蕾の状態で並べられており、
本格的な春が来るまで花瓶に生けて家の中で楽しむことも多いそう。
イギリスを構成する4つの国の1つ、ウェールズの国花でもあります。
イタリア:藤(フジ)
見頃の季節:4月下旬~5月

アイリス、バラ、ポピー、アーモンドなどなど、有名な花が多いイタリアですが、
なかでも注目したいのがフィレンツェの藤(フジ)の花。
この時期、フィレンツェは文字通りの「花の都」になります。
きちんと整えられた日本の藤棚とは対象的に、
街のあちこちに絡まってワイルドに咲き誇るのがイタリアの藤の魅力。
特に有名なのが様々な品種が植えられているバルディーニ庭園です。
藤の花のトンネルを通り抜けた先には、フィレンツェの街を一望できる広場があります。
シートを広げてランチを楽しむ人も多いとか。
近くにはボーボリ庭園やピッティ宮殿などがあり、少し足を伸ばすとフィレンツェの春を体全体で感じることができますよ。
アメリカ:カリフォルニアポピー
見頃の季節: 3月後半~5月中旬

東西南北に国土が広いアメリカは、「春の花」といっても州によって様々ですが、今回紹介するのは西海岸・カリフォルニアのカリフォルニアポピー。
さんさんと輝く太陽のようなビタミンカラーは、まさに春の色です!
地中海性気候に属しているカリフォルニアは年間を通して乾燥気味で雨が少なめ。
普段は砂漠のような環境ですが、冬にまとまった雨が降ることで春には野原は一面の花畑となり、庭先、道端のあちこちでも力強く咲き誇ります。
カリフォルニア州は、発展のきっかけとなったゴールドラッシュにちなんで「ゴールデンステート」という愛称で呼ばれています。カリフォルニアポピーは土地一面に敷き詰めた黄金にも見えるため、カリフォルニアの州花に選ばれたそう。
花を愛する人々のエピソードを知るのも面白いですね♪
ほかにも、クロッカスやすずらん、たんぽぽなど国によって「春の花」は様々!
ゆっくりと巡る季節を追って、花見の旅なんてのもいいですね♪
もちろん、花見のお供には海外旅行保険を!