今年の年末年始は、長期の休みが取りやすい日の並びになっているようです。
この冬韓国旅行を楽しみたいと思ってる人もいるんじゃないでしょうか?
しかし実は、韓国・ソウルは東京と比べるととんでもなく寒いって知ってました?
寒い韓国は体の芯から温まるための唐辛子を使ったお鍋がいろいろあります。
海鮮鍋、鶏ガラスープ、豚骨スープ……
ぽっかぽかの鍋グルメをチェックしましょう!
スンドゥブチゲ(순두부찌개)
日本でも専門店があるほどの人気を誇るスンドゥブチゲ。
スンドゥブは「純豆腐」と書き、日本で言うおぼろ豆腐のような柔らかいお豆腐のこと。
あさりやしじみなどの貝類の旨味が溶け出した海鮮スープに、
豆腐をはじめ魚介類、肉、野菜などを入れて唐辛子やニンニク、ごま油で仕上げる韓国の定番旨辛鍋。
ぷるぷる食感の豆腐とスープの旨味が食べる直前に生卵を落とすと辛味を抑えてマイルドに味わえます。
韓国では日常的に食べられており、家庭料理としても定番の鍋です。
キムチチゲ(김치찌개)
こちらも日本人に馴染み深い韓国料理のひとつ、キムチチゲ。
チゲは「鍋」の事で、その名の通りキムチがメインのお鍋です。
キムチが具と調味料の両役を兼ねている、まさにキムチのためのキムチ料理。
日本で食べられるものより、発酵が進んだ酸味が強い熟成キムチを使うのが特徴。
先にキムチや肉に火を通すことで酸味を飛ばし、独特の旨味を引き出すのだとか。
豚肉、豆腐、ねぎ、白菜などを入れていただきます。
「日本でよく食べてるし、今回はパス!」なんて思わず、
日本で食べるキムチ鍋とはまた一味違った本場の味を堪能してください!
プデチゲ(푸데치게)
韓国ドラマでもよく出てくるプデチゲ。
プデ(部隊)、チゲ(鍋) とちょっと物騒な名前がついていますが、朝鮮戦争以降の食糧難の時代、米軍から流れてきたランチョンミート(肉の缶詰)などの食料をキムチチゲに入れたのが始まりとされています。
現代では、ラーメン、ハム、ソーセージ、野菜、チーズ、トッポギ、インスタントラーメンなど
好きなものを大鍋で具材を煮込み、大勢で食べるスタイルが主流。
ジャンクでボリューム満点、手軽に作れることから若者を中心に人気を博しています。
韓国の伝統的な鍋はトゥッペギと呼ばれる1人用の小型鍋に作ることが多いのですが、
グループで食べる定番鍋料理となっています。
カムジャタン
「甘藷湯」と書くカムジャタンは、じゃがいものスープという意味。
ほろほろになるまで煮込まれた背骨付きの豚肉と、大きめのじゃがいもがごろごろ入った豪快な料理です。
韓国では少し珍しい豚骨スープをベースに、
長ネギやショウガ、ニンニク、唐辛子やコチュジャンなどで味付け。
濃厚でコクのあるピリ辛料理です。
専門店では2~3人用の大鍋で提供していることが多く、
お酒ともよく合いうので、2次会の席でも人気の料理です。
背骨からコラーゲンが溶け出しているため、意外と女性にも好まれます。
テンジャンチゲ
韓国の伝統味噌「テンジャン」を使った鍋料理。
なんと、唐辛子が入っておらず(基本的に)辛くありません!
大豆を発行させた豆麹で作られたテンジャンは日本の味噌とは違い、少し匂いにクセがあります。
日本の味噌汁は火を通しすぎないように料理の最後に入れますが、テンジャンチゲは最初から味噌を入れぐつぐつとしっかり煮込みます。
こうすることで煮干しでとった出汁と肉や野菜の旨味が溶け合い、
より風味が増す美味しいスープになるのです。
鍋に入れる材料は特に決まっておらず、
豆腐や野菜、肉や海鮮など、季節に合わせたお好みの具材をたっぷり入れます。
家庭料理としても良く作られる料理で、家によって味付けや具材が違う、韓国のオモニ(母)の味です。
寒いから、食べて温まる
韓国ソウルは日本の新潟県とほぼ同じ緯度にあり、
冬の平均気温を東京と比べると、5~10℃ほど低く、日中でも氷点下のままのこともあります。
内陸部にあるため乾燥した冷たい風が吹き付ける、身を切るような寒さの気候です。
厚手のマフラーやダウンでしっかりと防寒対策をするのはもちろんですが、食で体の中から温めることも大切です。
唐辛子入りの鍋で寒さに負けず韓国を楽しみましょう!
食べ過ぎの腹痛に備えて、海外旅行保険も忘れずに。